公開する記事の順番を間違えました!!!
本当はこちらが最初の記事です!!!
順番が逆になって分かりにくい記事になりすみませんでした!!!
公開してしまったのでそのままでいきます!!!
このオシャレなGRANDSEIKOを救出します!
今回はこちらのグランドセイコーが遅れてしまうとの事。
分解までの汚れなどなどの紹介は前回を見てください。
>>>https://arakawaweb.com/why-are-you-late-grandseiko-repaire-start-2-024-8/
それでは今回は分解していき、その時計が『遅れてしまう』原因を探っていきましょう。
早速、文字盤側に異変を発見しました!
写真で分かりますか?
ちょっと水っぽい何かが地板の上に広がっているのが。
ここでもなんとなく分かりますでしょうか?
目視だと分かっりやすかったんですが、写真にすると結構分かりづらいっすね。
何回か写真を撮ったんですが、光の加減などでこちらの写真が一番見やすかったので採用したんですが、
いざ見てみるとそこまで分かりやすくないな・・・
とにかくですね!
ここの部分に水分っぽいのが確認できました?
汗?
水?
原因が発覚!
ここの赤い絶縁のところにも!
何やら水分が!
これは・・・
止めて放置していた期間が長くて、
電池が
〘液漏れ〙
してしまった形跡が見られました。
液漏れによる、その液体がここから裏側まで侵入してしまっていました・・・
OH MY GOD!
でもここで液体が止まっていて、回路やコイルの方にまで深く侵入していなくて良かったです。
これなら部品交換なしでいけそうです☆
不幸中の幸いです。
赤い絶縁の板見てください!
これなら濡れてしまっているのが分かりますね?
分かる!分かる!
これを防ぐのは本当に簡単な事なんで、声を大にして言いますね。
時計は腕時計、掛け時計、置時計すべてにおいて、
『止まったらすぐに電池交換を行う事』
もうこれしかありません!
これを必ず守ってください。
それだけで時計の故障を大幅に減らすことができます!
腕時計や掛け時計で『液漏れ』の状態で持って来られる修理が本当に多いんです!
電池式の時計では、とにかく止まってしまったら早めに時計屋さんに持って行って電池交換してください。
原因が分かって、修理の内容も把握できたので、どんどん進めていきましょう♪
全てをバラし終わりましたので、ここから丁寧に洗浄をして、丁寧に注油して完成させます。
ちょっと液漏れの異様な臭いが漂っていました・・・
キッチリと綺麗に洗浄しましたのでご安心を。
で、外装もとっても汚れていたので、
お湯の中にざぶんとさせて癒してあげました。
ここからバンドの隅々に詰まっている汚れを掻き出して、さらにその後に超音波洗浄機に突っ込んで綺麗にしました、とさ。
バンドの洗浄など、たまにお客様からご要望をいただくので、しっかりと時計屋としてもサービスとして初めて見ようかと思います。
特に夏の終わりなどに需要がありそうなので。
汗をかいて、汚れがついて、それがバンドの隅々に溜まってしまい、バンドが真っ黒になってしまう。
なので、季節の変わり目にクリーニングを出したい人がいそうですので。
ちょっと検討してみます。
新品のような完璧な状態にまでは綺麗にできなくても、このグランドセイコーのように目に見える『汚れ』を取るだけでも気分が上がりますしね。
いつでも綺麗な状態で時計を楽しんで欲しいのもあるので。
そのご要望にお応えしなくていけませんね、時計屋としては。
あなたの時計を、より愛していただいて、より長持ちさせるようにサポートしていきたいと思います。
長くなりましたが、今回の記事の重要なところは、
時計は止まったらすぐに電池交換をする!
これだけ覚えてください。
今後の試験にでますのでしっかりと覚えておいてくださいね。
何か時計や眼鏡や貴金属や補聴器でご相談事ありましたら、函南のARAKAWA(荒川時計店)までお気軽にご相談ください。