「鳩が動かない!?」──思い出の鳩時計が静かになってしまった日
ある日、静岡県函南町にある当店 ARAKAWA(荒川時計店) に、ひとつの大切な時計が持ち込まれました。
それは、とても古い 電池式の鳩時計(はとどけい)。

木の温もりを感じるクラシックなデザインで、時を告げるたびに「ポッポー」と優しく鳴いてくれる、まるで家族の一員のような存在。
ところがその鳩時計、
「最近、まったく鳩が出てこないんです」
「鳩も鳴かなくなっちゃって…」
とのこと。
時計自体は動いているけれど、肝心の鳩が動かない。
まるで声を失ったように静まり返ってしまった鳩時計を、お客様はとても心配そうに抱えてご来店されました。
大切にされてきた証──外装はとてもきれい
拝見させていただくと、木製の外装は長年の使用にもかかわらず驚くほどきれいな状態。
長い時間をともに過ごしてきたことが伝わる、温かみのある風合いをしていました。
何十年もの思い出が詰まった鳩時計――。
「この時計をどうしても直してあげたい」というお気持ちに応えるべく、私たちも全力で修理に取りかかることにしました。
鳩が動かない原因は…ムーブメントの劣化

分解して内部を確認してみると、時計本体のムーブメントは動作しているものの、鳩を動かすための 駆動機構(モーター部分) がまったく反応していませんでした。
このタイプの電池式鳩時計は、時刻を動かすメインのムーブメントとは別に、「鳩を動かして鳴かせるための仕組み」が組み込まれています。
長年の使用による経年劣化で、この駆動モーター部分が寿命を迎えてしまっていたようです。

ここの部分の機構がおかしい・・・
しっかりとしたまでフイゴが降りきれていない。
力づくで下げようとしても何かが干渉していて無理でした・・・
古い機構の場合、部品の単体交換が難しいため、今回は ムーブメント全体を新しいものに交換 する修理方法を選択しました。
ムーブメントそっくり交換で、鳩が再び“ポッポー”!
古いムーブメントを慎重に取り外し、新しい駆動ユニットを丁寧に組み込みます。

取り付けの位置が少しでもずれると鳩がスムーズに動かなくなるため、ミリ単位での微調整が必要です。
動作テストを行うと──
🕐 時刻に合わせて、鳩が「パカッ」と顔を出し…
🕊️ 「ポッポー!ポッポー!」
見事に元気な鳴き声が戻りました!✨
鳩が出てくるまでながぁ~~~~~~~~~~~~いっ!!!!!
鳩時計は“時を刻む家族の思い出”
鳩時計というのは、ただ時間を知らせるだけの道具ではありません。
家族とともに過ごした時間、季節の移ろい、日々の生活の記憶――すべてがその音の中に詰まっています。
だからこそ「鳴かなくなった鳩時計を直したい」というお客様の気持ちは、とてもよく分かります。
今回の修理を通して、その思い出をまた次の世代へつなぐお手伝いができたこと、本当に嬉しく思います。
函南町・三島・沼津エリアで鳩時計の修理はお任せください🔧
当店 ARAKAWA(荒川時計店) は、静岡県田方郡函南町にある町の時計修理専門店です。
鳩時計・掛時計・置時計などの修理も数多く承っております。
🔹 鳩が出てこない
🔹 音が鳴らない
🔹 時計だけ動いて鳩が動かない
🔹 電池を入れても動かない
こうした症状でも、ムーブメントの交換で直せる場合が多いです。
三島市・沼津市・伊豆の国市など、近隣地域からも多くの方にご依頼いただいております。
「もう古いから無理かな…」と思っても、あきらめる前にぜひご相談ください。
大切な思い出が詰まった鳩時計、私たちが丁寧に蘇らせます。
思い出の音が、また時を刻み始めました🕊️✨
今回のように、古い電池式の鳩時計でも、ムーブメント交換によって再び鳴くようになるケースは多くあります。
今回修理した時計も、また「ポッポー」と元気に声をあげ、時を告げてくれるようになりました。
長い年月を経て動かなくなっても、修理によって命を吹き返す――
時計修理という仕事の醍醐味を改めて感じる素敵な修理でした。
これからも、お客様の大切な時計が1秒でも長く動き続けられるよう、心を込めてサポートいたします⌚









