🕰️ロレックスGMT-MASTER 16750──渋すぎる一本を再び動かす
こんにちは!
静岡県函南町の時計・メガネ・ジュエリー・補聴器専門店「ARAKAWA(荒川時計店)」です。
本日は、時計好きの方なら一度は心を奪われるであろう名機、
ROLEX(ロレックス)GMT-MASTER Ref.16750の修理エピソードをお届けします。

赤と青のツートンベゼル──通称「ペプシベゼル」で知られるこのモデル。
経年変化による色の落ち着き具合がたまらなく渋く、
時の流れをそのまま刻んだような一本でした。

猫とパンダも修理の応援に駆けつけてくれました!
力を合わせて修理!!!!!
しっかりと使用されている証でもあります、風防の傷。
それでもこちらは純正品。
今回は交換せずにこのままの状態で。
以前にもオーバーホールをさせていただいたこの時計ですが、
今回は「まったく動かなくなってしまった」とのことで再度ご相談をいただきました。
毎回のことなんですが・・・
ロレックス以外の時計でもそうなんですが、文字盤が艶有りの場合は、針の外しに物凄い精神集中でおこないます!
これが本当に分解するときに一番の集中力を要するかもしれません。
こちらは以前に水入りでオーバーホールさせていただいていたんですが、その水の跡が文字盤に・・・


このように文字盤に少し汚れといいますか、完全に綺麗な状態ではありません!
なので!
余計に針を外す作業のレベルがアップしてしまうんです。
ここは腕の見せ所、

文字盤に損傷を与えることなく綺麗に針を外せました!
本当にこの作業だけでかなりの精神的疲労。
でも!
このようにしっかりと完璧に針を外せてよかったです!
これで修理が進められますね☆
🔍動かない原因は“ゼンマイ切れ”
まずは分解・点検。
テンプや輪列の動きをチェックすると、明らかに巻き上げ力が伝わっていません。
原因は──
ゼンマイの切れ。

機械式時計の心臓とも言えるゼンマイが切れてしまうと、
どれだけ巻いてもエネルギーが伝わらず、針は一切動かなくなってしまいます。
ゼンマイは金属疲労や潤滑油の劣化、長年の使用による摩耗で切れることがあります。
この16750も、長く丁寧に使われてきた証。
まさに「時を刻み続けた結果」でもあります。
⚙️新しいゼンマイへの交換とオーバーホール
切れたゼンマイを新しいものに交換し、

ムーブメント全体のフルオーバーホールを実施しました。
分解、洗浄、注油、組み立て、調整──
この工程を一つひとつ丁寧に行うことで、ロレックス本来の滑らかな動きを取り戻します。
ゼンマイ交換後はテンションのバランスが非常に重要。
トルクが強すぎても、弱すぎても日差が安定しません。
細かい調整を何度も繰り返し、
最終的には姿勢差±5秒以内という素晴らしい精度に仕上がりました。
💫ベゼルの渋みとメンテナンス
今回の修理では、ベゼルの回転が非常に重く、
お客様からも「回らなくなってきた」とのご相談がありました。
分解してみると、内部のクリックパーツ周辺にホコリや皮脂、古いグリスがびっしり。
これが動きを妨げていた原因でした。

この凄まじい汚れの蓄積。
ひとつひとつのパーツを丁寧に洗浄し、
適量の新しい潤滑を施して組み直すと──
あの“カチカチカチッ”という、心地よいロレックス特有のクリック感が完全復活!
さらに、長年の使用で少し色褪せた赤青ベゼル。
この「褪せ感」こそ、16750が放つヴィンテージの魅力そのもの。
新品にはない唯一無二の深みある表情を見せてくれます。
🧭16750の魅力──ロレックスGMTマスターの進化と歴史
Ref.16750は、1980年代に製造されたGMT-MASTERの中でも
「初期のハイビート機」として知られる特別な存在。
キャリバーはCal.3075。

前モデルの1675から大きく進化し、クイックチェンジデイトを搭載。
そして2000年代以降のモデルに続くロレックスの設計思想の礎となったムーブメントです。
ロレックスの真骨頂は「時代を超えて使える」こと。
それを体現するのが、この16750。
40年以上経った今でも修理し、精度を出し、再び動かせる。
これは機械式時計の最高のロマンではないでしょうか。
🛠️アンティークロレックス修理の大切さ
ロレックスを長く使うために欠かせないのが、定期的なオーバーホール。
3年〜5年に一度は分解掃除を行うことで、
内部パーツの摩耗や油切れを防ぎ、精度を保ち続けることができます。
特にアンティークモデルは、現行品よりも繊細。
純正部品が入手困難な場合も多く、扱いには経験と知識が必要です。
当店では、長年ロレックスを中心に数多くの高級時計を扱っており、
時計修理技能士1級の技術者が一つひとつ責任をもって修理対応しています。
💬修理を終えて
修理後、再び時を刻み始めた16750。
その静かな秒針の動きに、お客様の表情がふっと明るくなった瞬間が忘れられません。
「やっぱりこの時計が動いてくれると嬉しいですね」
長年寄り添ってきた愛用のロレックスが、再び動き出す。
それは単なる「時計の修理」ではなく、
人生の時間を再び動かすような瞬間です。
🕰️ロレックス修理
✨今回の修理内容✨
- ゼンマイ交換(新品へ)
- フルオーバーホール
- ベゼル分解洗浄・潤滑
- 精度調整
経年による味わいを残しつつ、
内部はしっかりと“現役”へと蘇らせました。
アンティークロレックスの魅力は、
「完璧ではない美しさ」と「時を重ねるほど深まる個性」。
それを支えるのが、日々のメンテナンスと職人の手仕事です。
🧭ロレックス修理・オーバーホールは静岡のARAKAWAへ
静岡県函南町のARAKAWA(荒川時計店)では、
ロレックスをはじめとした高級機械式時計の修理・オーバーホールを承っております。
✅ 時計修理技能士1級 在籍店
✅ ロレックス・オメガ・グランドセイコー対応
✅ ゼンマイ交換・防水点検・精度調整OK
✅ アンティーク・ヴィンテージ時計の実績多数
大切な時計を、安心して末永くご愛用いただけるように。
丁寧に、そして誠実に修理を行っております。









