こちらのORIENTSTAR(オリエントスター)の時計修理。
順調に進んでいるかと思っていたんですが!
思わなぬところで苦戦!
ちなみに前回の続きになります。全編はこちらから。
>>>定期的なオーバーホールには意味がある。ORIENT STAR(オリエントスター)分解掃除。 – ARAKAWA (arakawaweb.com)
その前に前回載せていなった汚れの部分をついでなんで追加しておきますね。
ここ。
そして汚れの大きな原因とも予想されていた香箱。
やば!
なんかゼンマイ油の汚れも凄まじいですが、なんか糸のような毛のようなものが巻き込まれています。
これなんだろ?
普通じゃ考えられないゴミ。
こんなの香箱にどうやったら入るんだよ!
ゼンマイの内側から出ているのもある。
不思議。
とりあえず全部しっかりと綺麗にしましたのでご安心を。
そして今回未熟な僕がちょっと苦戦したのが、
この部品の組み込み方を忘れて苦戦。
っていうのも分解してから組み込むまでに、他の急ぎの修理が重なって、バラシてから組み立てるまで期間があって・・・ちょっと組み込みを記憶喪失に!
この部品ってパワーリザーブの針がつく車です。
ようはパワーリザーブの状態をお知らせしてくれるパーツ。
結構大切なパーツなんです。
が!
パワーリザーブの修理経験不足がここに出ました!
すみません3流で。
ですが!
しっかりと今一度、仕組みを考えながら、力の伝わり方を考えながら、理由を考えながら組み立てて無事に完了☆
しっかりとパワーリザーブ表示できました!
ようやく完成☆
と、
思うじゃないですか?
そしたらまた苦戦させてくれる問題が勃発!
まずはこの動画を。
お分かりいただけただろうか?
このプッシュボタン。
これ『日付を早送り』するプッシュボタンなんですが、このボタンがムーブメントまで届いていない!
これはびっくり!
そしてびっくり!(二回言いました)
オーバーホール完成したと思ったら結構大変な問題がここで出現!
これの原因って何?
ムーブメント側の部品が摩耗しているかと思って、実はケーシングした後にもう一回ばらし直してます・・・
そしてこの部品の不具合を点検したんですけど、このムーブメント側には何の問題もありませんでした!
と、なると?
プッシュボタン?
それともムーブメントの外側の金属のパーツの摩耗?
正直どっちが悪くてなっているのか分からず・・・
なので今回はこのプッシュボタンを延長させて届くように修理することを決意。
久々の旋盤を使用して、プッシュボタンに被せるようなパーツを作製。
こんなちっちゃいパーツを作製。
これを既存のプッシュボタンにはめ込みます☆
こんな感じです☆
これで届くかな?!
ワクワク☆
出来た!
しっかりと『カチッカチッ』って音が聞こえていますね。
そして作ったパーツがムーブメントのパーツを押してくれているのが分かるかと思います。
大成功☆
苦戦し続けたこちらのORIENT STAR(オリエントスター)の修理が無事に完成☆
いやぁ~~~勉強になった時計修理でした。
オリエントちゃん勉強させていただき、ありがとうございましたっ。
一つ階段を上がれました☆
3流の時計修理士から、もう少しで2流の時計修理士くらいにいけそうな気がします。
2流を目指して頑張るぞ!
一応国家資格の〘1級時計修理技能士〙は持っていますが、実力はまだまだ3流・・・あとは這い上がるのみ!
お客様のご要望にお応えできるように努力しますので、時計の修理のご相談は函南のARAKAWA(荒川時計店)まで。
何かご相談がある時はこちらのお問合せからお気軽に連絡ください。